青汁の原料別の特徴~よもぎ~

よもぎと聞くと、「よもぎ餅」や「よもぎ蒸し」が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、青汁の原料としても用いられています。よもぎを利用した青汁は、大麦若葉やケールに比べて苦みが少なくなっており、青汁の中でも飲みやすいと人気が出てきています。ここでは、そんなよもぎの基本情報についてお知らせしたいと思います。

【よもぎの基本情報】

よもぎはキク科ヨモギ属の多年性植物で、古くから薬草として知られています。原産地は北アジアと言われていますが、現在では日本各地に自生しており、山野や道端で見つけることができる比較的身近な薬草です。

よもぎの漢方名は「艾葉(がいよう)」というもので、「病を艾(止)めるのに役立つ薬草」という意味が込められています。ですから、よもぎは日本だけでなく、中国においても古来から漢方薬のひとつとして重宝されてきたということが分かります。

よもぎは成長していくと草丈が50cmから1mになります。葉の形状は、深く切れ込んだ羽状なのが特徴で、裏側には綿毛が密生して灰色に見えます。よもぎは、部位や成長段階に応じてさまざまな用途で使われています。例えば、葉の裏に密生している綿毛はお灸のもぐさとして、若い芽は草餅に、青々と茂った葉はハーブティーに、刈って乾燥させたものは漢方薬などに使用されています。

【よもぎに含まれる栄養素】

古来から薬効が高く、漢方にも使われているよもぎは、ビタミンやミネラルなどの栄養が豊富に含まれています。ここでは、よもぎに含まれている栄養素の中でも代表的なものを紹介したいと思います。

◆食物繊維

よもぎには食物繊維が、ほうれん草の約3倍、レタスの約7倍も含まれていると言われています。よもぎに含まれている不溶性食物繊維のため、腸内環境を改善することができ、便秘の解消やダイエット効果などがあります。また、有害物質を吸着し、体外に排出する働きがありますので、糖尿病の予防やコレステロール値を下げることもできます。

◆クロロフィル(葉緑素)

クロロフィルは、体内でヘモグロビンの生成を助けて造血作用を促進するため、「緑の血液」とさえ呼ばれることがあります。貧血の予防や改善に効果がありますので、貧血気味の女性はぜひ摂り入れてもらいたい栄養素です。また、国立健康・栄養研究所によって、クロロフィルにはコレステロール値を下げ、血中脂質の正常化に作用があることも実証されています。

◆カロテン

よもぎには、強い抗酸化作用があるβカロテンが豊富に含まれています。βカロテンには、活性酸素の発生や酸化を抑制する働きがあり、動脈硬化になったり、がんが発生したりするのを予防してくれます。また、βカロテンは体内でビタミンAに変換されるため、視力を維持し夜盲症になるのを防いでくれたり、髪の艶やハリを保ったり、皮膚の健康を維持してくれます。

◆ビタミンK

よもぎには、ビタミンK以外にも、ビタミンB1、B2、C、Eなどのビタミン類が豊富に含まれています。よもぎは、止血剤として用いられてきましたが、それは血液を凝固させるビタミンKが豊富に含まれていたからです。また、ビタミンKは骨の形成にかかわる栄養素で、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。

◆シネオール

よもぎには、爽やかな若草の香りがありますが、その素はシネオールという天然に存在する有機化合物です。この成分には、抗菌性や抗腫瘍性があり、薬草治療で用いられていることもあるようです。他にも、口臭を抑えたり、リラックス作用があるとされています。

【青汁としてのよもぎ】

よもぎを原材料にした青汁は、特に女性におすすめの青汁です。よもぎには食物繊維が豊富に含まれているために、便通がよくなりますし、造血作用があるクロロフィルが含まれているので、貧血の予防にもなります。そして、何よりも他の青汁と比較して飲みやすいという魅力があります。

どの青汁が良いかと悩んでいる人は、よもぎの青汁も選択肢の一つに入れてみるのはどうでしょうか。