青汁の原料別の特徴~ミドリムシ~

青汁の原料というと、「ケール」や「大麦若葉」などを思い浮かべる人が多いと思いますが、最近では「こんなものまで青汁の原料になるの?」というものが出てきています。そのひとつが植物(藻)の一種であるミドリムシです。

ミドリムシという名前だけ聞くと、カラダに摂り入れるのに少し抵抗を感じるものですが、そんなミドリムシが青汁の原料として使われるのにはそれなりの理由があります。

ここでは、ミドリムシについての基本情報をお知らせしますので、「ミドリムシとは一体何なのか?」また、「ミドリムシが青汁の原料として使われているのはどうしてなのか?」という疑問の答えを探してみてください。

【ミドリムシとは?】

ミドリムシ(学名:ユーグレナ)は、名前にムシがついてはいますが、虫ではなく植物・藻の一種です。ミドリムシは、大きさは0.05㎜ほどの微細な藻で、葉緑素を持っているため水の中で光合成をすることができ、ビタミンやミネラルを体内で作り出しています。

ミドリムシにはユーグレナという学名がありますが、この学名にはラテン語で「美しい目」という意味があります。この学名は、ミドリムシを最初に発見したオランダ人のレーウェンフックという科学者が、顕微鏡で観察したミドリムシの赤い斑点が目のようだったので、そのように命名されました。

【ミドリムシに含まれる栄養素】

ミドリムシの特長は、59種類もの栄養素が含まれていることと、体内への吸収率の高さです。ここでは、ミドリムシに含まれている代表的な栄養素にはついて紹介していきます。

◆パラミロン

ミドリムシに含まれているパラミロンは、βグルカンという多糖体の一種で、免疫力を高めてがんを治す物質として注目されています。パラミロンは、スカスカのスポンジ状の形状で、表面には無数の細かい穴が開いています。このパラミロンを体内に取り込むと、中性脂肪など不要なものを吸着し排出してくれるため、デトックス効果を期待することができます。

◆ビタミンB群

ミドリムシには、14種類のビタミン類が含まれていますが、特にビタミンB1、B2、B6、B12などのビタミンB群が多く含まれています。ビタミンB群は、体内に摂取した炭水化物、タンパク質、糖質などのエネルギー変換をサポートしてくれる栄養素なので、ミドリムシを摂取することで、体内の代謝が促されダイエット効果を期待することができます。

◆亜鉛

ミドリムシには、マンガン、銅、鉄、カルシウムなどのミネラルが9種類含まれていますが、その中に現代人に不足がちな「亜鉛」も含まれています。亜鉛は細胞の生成に不可欠なミネラルで、体内に摂り入れることで、酵素を活性化させたり、新陳代謝を促進させたり、活性酸素を除去するといった働きをします。

【ミドリムシとアディポネクチンの関係】

豊富な栄養素がバランスよく含まれているミドリムシは研究者の間で注目の植物で、多くの研究がなされ様々な発見が次々と見つかってきています。そのひとつに、ミドリムシはアディポネクチンと呼ばれる善玉ホルモンを増やす働きがあるという発見があります。このアディポネクチンは、内臓脂肪細胞で作られる善玉ホルモンで、「スーパー健康ホルモン」や「長寿ホルモン」さらには「若返りホルモン」などと呼ばれています。

アディポネクチンは健康維持に重要な役割を果たしている善玉ホルモンで、糖尿病、動脈硬化、高血圧、高脂血症、メタボリックシンドローム、さらにがんを予防、改善する働きがあることが大学の研究によって認められています。ミドリムシを摂取することで、ビタミンやミネラルといった栄養素を吸収できるだけでなく、善玉ホルモンを増やすこともできるというのは、ミドリムシの大きな魅力のひとつです。

【青汁としてのミドリムシ】

ミドリムシは「完全栄養素」といわれるほど、人間に必要な栄養素すべてが含まれています。また、ミドリムシには栄養吸収を阻害するセルロース(堅い細胞壁)が含まれていないため、吸収率が野菜を原料とする青汁に比べ圧倒的に高いんです。そんなわけで、ミドリムシを原料とした青汁が出ているんですね。

ただ、ミドリムシを原料としているメーカーでは、ミドリムシの青汁としてではなく、「ユーグレナの緑汁」として販売しています。野菜を原材料としてつくられる青汁とは区別するために“緑汁”という言葉を使っているようです。